ダイアトニックコードとは?ギターで理解する音楽理論の基本

ギターを弾いていると「コード進行ってどうやって作るの?」「なんでこのコードの並びだといい感じに聞こえるの?」という疑問が出てくると思います。その答えの鍵となるのがダイアトニックコードです。

今回はダイアトニックコードについてできるだけわかりやすく解説していきます。音楽理論の中でもかなり重要な内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

ダイアトニックコードとは?

ダイアトニックコードとは、メジャースケール(全全半全全全半)の各音の上に、一つ飛ばしで音を2つ積んでできる7つのコードのことです。

例えばCメジャースケール(ドレミファソラシ)の場合、C、Dm、Em、F、G、Am、Bdimという7つのコードができます。

ダイアトニックコードとは - メジャースケールから7つのコードを作る

ほとんどのポップスやロックの曲は、この7つのコードの組み合わせで作られています。つまりダイアトニックコードを理解すれば、曲のコード進行の仕組みがわかるようになるんです。

ディグリーネームとは

ダイアトニックコードを順番にローマ数字で表したものをディグリーネームと呼びます。C = I、Dm = IIm、Em = IIIm、F = IV、G = V、Am = VIm、Bdim = VIIdimとなります。

ディグリーネーム - ダイアトニックコードをローマ数字で表す

ではなぜわざわざローマ数字で表す必要があるのでしょうか?

ディグリーネームを使う理由

その理由は、曲のkeyが変わってもディグリーネームを使うことで全ての曲を同じように考えられるからです。

ディグリーネームを使う理由 - keyが変わっても同じように考えられる

例えばkeyがDメジャーになっても、ディグリーネームの並び(I、IIm、IIIm、IV、V、VIm、VIIdim)は全く同じです。Cメジャーのダイアトニックコードを全音上げただけ。このようにkeyに関係なく共通の言葉で話せるのがディグリーネームの強みです。

4和音(セブンスコード)のダイアトニックコード

先ほどは音を2つ積んだ3和音でしたが、3つ積むと4和音(セブンスコード)になります。Cmaj7、Dm7、Em7、Fmaj7、G7、Am7、Bm7(b5)の7つです。

4和音のダイアトニックコード - セブンスコード

ディグリーネームにも7が付いて、I△7、IIm7、IIIm7、IV△7、V7、VIm7、VIIm7(b5)となります。ジャズやおしゃれなポップスでは4和音が多用されますが、基本的な考え方は3和音と同じです。

各ダイアトニックコードの役割(T・SD・D)

ダイアトニックコードにはそれぞれ役割があり、トニック(T)サブドミナント(SD)ドミナント(D)の3つに分類されます。

各ダイアトニックコードの特徴 - トニック・サブドミナント・ドミナントの3分類
T/SD/Dの分類まとめ表 - 響きの特徴

簡単にまとめると:

  • トニック(T):安定、落ち着く → I、IIIm、VIm
  • サブドミナント(SD):中間、浮遊感 → IIm、IV
  • ドミナント(D):不安定、慌ただしい → V、VIIdim

この分類はセブンスコード(4和音)になっても変わりません。

実際にギターで弾いてみよう

理論を覚えたら、実際にギターで弾いてみることが大切です。4和音のダイアトニックコードは実際のギターでは以下のようなコードフォームで押さえるのが一般的です。

4和音ダイアトニックコードの実際のコードフォーム

ダイアトニックコードの使い方

T・SD・Dの役割がわかると、コード進行の流れが理解できるようになります。

ダイアトニックコードの使い方 - トニック・ドミナント・サブドミナントの役割
  • トニック:曲の始まりや終わりで使われることが多い
  • ドミナント:トニックの前に置くと「緊張→緩和」の流れができる。これを「解決する」と言う
  • サブドミナント:ドミナントの前に置くことが多い、引き立て役。単体でも浮遊感を演出できる

よくあるコード進行パターン

最後に、ダイアトニックコードを使ったよくある進行パターンを紹介します。実際の曲で使われているものばかりなので、ぜひギターで弾いてみてください。

ダイアトニックコードのよくある進行パターン5つ

特に4536進行(IV – V – IIIm – VIm)は邦楽のサビで本当によく使われる進行です。好きな曲を分析してみると「あ、これもダイアトニックコードの組み合わせだったんだ!」という発見があって面白いですよ。

ダイアトニックコードを理解すると、耳コピやアレンジ、作曲の幅がぐんと広がります。最初は難しく感じるかもしれませんが、実際にギターで弾きながら覚えていくのが一番の近道です。

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この記事を書いた人

大阪府東淀川区淡路で展開する「さかおギター教室」の代表であり、自身も講師として活躍している。またギタリストとしても関西を中心に活動中。今までに200人以上の生徒を指導、人当たりの良い性格とロジカルなレッスン内容で一人一人に合ったオーダーメイドなレッスンに定評がある。

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