耳コピについてと、講師の耳コピのやり方紹介

楽譜がないけど耳コピしたい、でもいざやると

「音が聞き取れない」
「聞き取れたつもりでもいざ弾いてみるとなんか違う気がする」

という方に向けて今回は耳コピのやり方を説明しようと思います。

【耳コピに必要な能力】


耳コピをするときに必要な能力をざっくり挙げると「知識と音感」です。

1.知識

知識があれば、鳴っている音を聞き取れなくてもある程度予想出来るんです
例えば、何も知識がない状態である一つの音を正しく耳コピするのは確率で言えば12分の1です(ピアノの白鍵黒鍵全て、と考えるとわかりやすいです)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: ピアノ鍵盤.jpg

これが、例えばメジャースケールという知識を知っていれば7つにまで候補の音を減らせます
(スピッツのチェリーのようにCメジャーのキーであれば候補は白鍵だけになります)

そしてもっと知識を増やしていけば、例えばコードトーンを理解していれば4つや3つに減らせていけるので耳コピがどんどんやりやすくなります。

2.音感

あとはその絞った候補の中から、実際に音源で鳴っている音を探り当てるための「音感」が要ります。
最低でも半音の違いがわかる音感、聴力が要るんですが

「えー、そんな違いわからないよ!そもそも分かってたらすぐ耳コピできてるだろうし」

いやいや、そんなことはありません!
半音の違いは結構大きな違いなので、断言しますが誰にでも分かります!

ピアノだと隣り合った鍵盤、ギターやベースだとすぐ横のフレット、これが半音になります。
実際に音を出すと「ドとド♯」とか「ミとファ」とかですね。



実際に鳴らしてみてください。
同時に鳴らしても良いし、ドを鳴らしてから、ド♯を鳴らしてみてもいいです。

その際に何でもいいので違和感を感じませんか?
今鳴らした2つの音が同じ音じゃない、という感覚。これがあると思います。
(余談ですが半音の音を同時に鳴らした場合は響きがかなりにごります)

この感覚があれば「違いは体で間違いなく感じられている!」ということになるので
あとは、何回も何回も聞いてどっちの音が合っているか、判断していきましょう。


【著者(講師)の場合の耳コピの流れ】

それでは実際に僕がどういう感じで耳コピをしているのかざっくり書いていきたいと思います。
耳コピのやり方で悩んでいる人の参考になれば幸いです。

1.曲のキーを調べる

これのやり方としては
歌のメロディで「この音で終わっている感じがあるな」という音をまず聞き取ります。

(注※ 曲が終わっている、というよりはフレーズが終わっているという感じです)
あいみょんのマリーゴールドで言えば「抱きしめて 抱きしめて 離さない」の最後の「ない」の部分ですね。この音がレの音、つまりDなので曲のキーは「DメジャーかDマイナー」ということになります。
メジャーは明るい感じ、マイナーは暗い感じです。マリーゴールドは明るい感じがするのでDメジャーということになります。(経験値が増えればもっと深い洞察ができますがあえてここでは簡単に説明しておきます。

2.曲に使われているコードを特定していく

次にコードを特定していきます。
まずここで大事なのが「ベース音を聞き取る」ということです。
ぶっちゃけ曲のキーがわかっていればベース音を聞いただけでコードもほぼ特定できます
ただし、そのために必要な知識が「ダイアトニックコード」というものなのでこれは絶対に知っておいた方がいいですね。またこのブログでも出来るだけわかりやすく説明したいなと思っていますがここでは割愛させていただきます(^◇^;)

3.ギターソロなどのフレーズを耳コピする

これが一番最後なのですが
何故かと言うと「曲のキーと、コードが分かっていた方がフレーズが耳コピしやすい」からです。
キーとコードが分かっていると、そのままスケールやコードトーンも分かってくるので
ギターソロや歌の伴奏でのフレーズがかなり予測がつきやすくなります。
但し予測がついても鳴っている音が違う場合はありますので、そこは最後は結局耳で聞いて確かめます。
僕も未だに何回も何回も聞く場合は多々あります。
その時に速いフレーズなんかはアプリを使って再生速度を遅くしたりしますね。

4.まとめ

要は予測がつくと、

明らかに確かめなくても合っているだろうというフレーズと、
これは確かめておいたほうがいいというフレーズが分けられるので効率がいいんですね。
あと、大事なことなんですが
ギターの押さえ方の知識や、こういうコード進行が多いんだなという知識は
勉強するのももちろんなんですが、経験によるところも多いので
まずは、分からないなりにも実際に色々な曲をコピーしてみるのも良いと思いますよ!

わからないことがあれば何でもコメントして頂ければお答えさせて頂きます(^_^)
では、お読み頂きありがとうございました!

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この記事を書いた人

大阪府東淀川区淡路で展開する「さかおギター教室」の代表であり、自身も講師として活躍している。またギタリストとしても関西を中心に活動中。今までに200人以上の生徒を指導、人当たりの良い性格とロジカルなレッスン内容で一人一人に合ったオーダーメイドなレッスンに定評がある。

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