ギター選びのコツ

よく生徒さんに、「ギターの選び方を教えてほしい」とか「初めて買うけどどういうものを買ったらいいのかわからない」という質問を頂くのですが、今回はこれについて書きます。

まずギターを買う際に一般的に重視するポイントとしては「音、見た目、価格、弾きやすさ」などが挙げられます。

その中でどれが重要なのでしょうか?

大前提として生徒さんは上手くなりたいからレッスンに来ている、という事実があります。むしろレッスンに来ていなくてもギターを弾いている人はみんな上手くなりたいと思っています。

でも上手いってなんじゃ?

難しい問いですがあえてわかりやすく言うと「聞いていて気持ちが良い演奏をすることができる状態」です。

リズムが乱れていたり弦を押さえ間違えたり弾き間違えると不協和音が出てしまったりして、聞いていても全然気持ち良くないですよね?

で、この前提に立ち返ると良い音が出るギターを買う(買いたいと思う)のはごく自然なことになるんです。それも一つの「上手くなる」という要素なのですから。

じゃあ次は「良い音って何なの?」という疑問が浮かびますが、はっきり言ってそれはわかりません。なぜなら音楽というのは感覚を用いる芸術だからです。例えばある人にはAのギターの音が良い音に聴こえて、ある人にはAギターの方がめちゃくちゃ気持ち悪い音に聞こえることもあります。

じゃあ結局わからないじゃん!と思うかもしれませんが、それでも音楽は統計的な側面があります。大多数の人が良い音だと感じる音は確実に存在します。黒板を爪で引っ掻く音が大多数の人にとって気持ち悪いのと同じで、良い音も科学的根拠を基にビジネスの世界などで効果的に使われています。

ただ、良い音にも種類があってそれを選ぶのは後は好みになってきます。万人が美味しいと思う人気高級料理屋さんでその日に注文するものを好みで決めるような感じですね。

ではその良い音がするギターの見極め方はどのようなものなのでしょうか?

めちゃくちゃ簡単な指標として価格があります。価格が高いギターはほぼほぼ良い音がします。というか良くない音なら多分返品できます。そのくらい顕著に価格と音の質は比例します。

じゃあそのラインはというと、ここはすべてのギターを弾いてみたことがあるわけではないので僕の個人的な判断になりますが、10000円~30000円のギターを買った時は上手くなって耳が肥えてくるにつれて物足りなくなる傾向にありました。それ以上から10万円弱のギターはそこそこ使えるものの、その更に上のランクのギターに比べると少し見劣り(聞き劣り?)してしまいます。

10万円以上のギターであれば、一生使える音が出ますので、もうあとは好みということになってきます。

今までの書いたことをまとめて、最初の質問「どのギターを買えばいいの?」に答えるならば「10万円以上のギターを買いましょう」となります笑

ただ、こんな大金をはいそうですかと言ってすぐに使えませんよね(^◇^;)

でも、本当に今すぐ上手くなりたいのなら無理してでも買うべきだと僕は思っています。これは心理学的に考えてもそうだからです。ただし、同じく一度に大金を失うリスクも心理学的に危険な面がありますので、そこは生徒さんの意見を尊重し、バランスをとりたいと常々考えています。

その心理学的な側面の話や他の要素である「見た目」についての話は次回以降に書きたいと思います。

それでは今回はここまでとなります、お読み下さってありがとうございました!(^-^)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大阪府東淀川区淡路で展開する「さかおギター教室」の代表であり、自身も講師として活躍している。またギタリストとしても関西を中心に活動中。今までに200人以上の生徒を指導、人当たりの良い性格とロジカルなレッスン内容で一人一人に合ったオーダーメイドなレッスンに定評がある。

コメント

コメントする

目次