ギター選びとその心理

前回の記事ではギターを購入する場合は価格帯を気にしましょうという話をしました。

ただ、一気に10万円以上の買い物をするのはなかなか勇気が要ると思います。一気にお金を減らすことで今の自分の財産のバランスが崩壊する危険もあります。その辺の話を今回は書いていきます。

まず人間は今の自分の生活スタイルを無意識レベルで変えないようにするものだと様々な心理学で提唱されており、色々な本でそのことについて書かれています。(ここでいう生活スタイルとは経済的な面だけではなく個人の性格や考え方などを全て含めたものです)

ですのでそれを変えるには大きな勇気や思い切りを必要とします。ただし一度変化へと道筋を決めてしまえばあとは流れるように変化する方へ動くとも言われており、逆に今度は以前の生活スタイルに戻るにかなりの労力を要するようになります。

つまり、一気に大きなお金が無くなるということよりも、大きなお金を使ったことで無意識レベルの生活スタイルが変わってしまうとが危険なわけです。

ただし、同じく生活スタイルを変化させないようにする力も非常に強力というわけなので、大金を使用しても以前までの生活スタイルとなんら変わらない(もしくは以前の生活スタイルに戻っていく)場合もあります。

例えばギターに大金を使ったあとは他の事を我慢して支出を抑えたり、仕事をその分頑張って収入を増やしたり、という具合に収支のバランスを取るようになり動く場合です。極端な例で言えば高額な宝くじに当選した人が結局散財したりして当選したお金を使い果たすのと同じことです。逆に借金まみれで事業を起こした人が成功して大金持ちになるパターンもあります。これりはかなりよくある事例で、生活スタイルを保つ力の強さを感じられます。

ここまで読まれて「じゃあ結局頑張って高いギターを買うのと最初は安いギターを買うのとではどっちがいいの?」と思われますよね、

僕の意見では、本気でプロを目指したり上手くなりたいのなら迷わず高いギターを買う方が良いと思っています。というのも上手くなるということ自体が大きな変化なので、高い買い物をして生活スタイル自体を変化させるのは理にかなっているからです。

ただし変化するのがどうしても怖い、勇気が出ないという人にはローンを利用するということをオススメします。多少の金利が発生しても生活スタイルが変化するのを抑えられるのでローンはかなり良いシステムだと思っています。

要するに上手くなりたいと思っていて、かつお金があったりローンで支払い出来るのに安い数万円のギターを買うことだけはあまりオススメしません。

ただそんなことを言ってられないほどお金に困っていたり、そもそも初めてギターを購入する人であれば価格の安いものでも良いと思います。なぜならギターを買うということ自体が大きな変化だからです。

多分初めてギターを購入される方は、買っても結局続けられだろうか…、置物になるだけだったらどうしようと戸惑いや不安があると思います。それらは全てギターを本格的に始める、ギターを買うという変化に対する抵抗であるのです。

「どんなギターを買えば良いかわからない」という不安も結局はその抵抗のために発生します。

だから、初心者で初めてギターを買う人は安くてもいいので思い切って買うことも必要です。まずは買ってみましょう!それだけでも大きな一歩です!

以上で今回の記事は終わりとなります。見た目を重視するべきかどうか、の話はまた次回にしようと思います。では今回も読んでくださってありがとうございました!

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この記事を書いた人

大阪府東淀川区淡路で展開する「さかおギター教室」の代表であり、自身も講師として活躍している。またギタリストとしても関西を中心に活動中。今までに200人以上の生徒を指導、人当たりの良い性格とロジカルなレッスン内容で一人一人に合ったオーダーメイドなレッスンに定評がある。

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