チューニングのやり方 エレキギター、アコギ共通

今回は意外とわかりにくいチューニングのやり方について説明します。
まずチューナーをギターにセットします。シールドで繋ぐタイプなら繋げて、クリップタイプならギターのヘッド(ペグの付いている部分)に挟み、マイク式ならギターの音が聞こえやすい場所に置きましょう。

次にチューナーの設定で気をつけるポイントが2つあります。下の二つの設定はチューナーにもよりますが大抵はチューナーに付いているボタンをポチポチすることで操作出来ますよ。

目次

チューナーの初期設定

モードの設定

モードを「guitar」もしくは「chromatic」に設定する。ベースやバイオリン、ウクレレモードなどを搭載しているチューナーも多く、間違ってそれらのモードにしているとギターのチューニングが出来ませんので注意してください。初心者の方はguitarモードがやりやすいと思います。

Hz(ヘルツ)の設定

Hzとは周波数の単位です、このHzというものは実は演奏する音楽や楽器によって変わってきます。ちなみにジャズでは441や442が多いのですが、国際基準音では440と決まっておりポップスやロックなどのポピュラーミュージックでは440が圧倒的に多いのでとりあえずこちらに合わせるのが無難かと思います。


よくあるのが「知らないうちにチューナーのボタンを押してしまっていてHZが436とかになっていた」というパターンです。その状態だと最悪1人で演奏する場合は大丈夫ですがバンドなどで他の楽器(Hz=440)と合わせるとズレてしまうので気をつけてください。

豆知識「Hzってなんぞや?」
音の波が1秒間に振動する回数をあらわしています。音というのは「空気の振動」なので振動数が多ければ、つまりHzの数字が大きくなると音が高くなります。ドやレ、ミなど音によって周波数は違いますがこのうちのラ(A)の音を440Hzにしましょうというのが国際基準によって決まっています。一つの音が決まれば後は他の音も相対的なものなので自動的に決まりますね。

チューニングの具体的な手順

ではいよいよギターを鳴らしてチューニングを合わせていきましょう。
※下記で「針」と書いているところはメーターの場合もあり、チューナーによって違います

1弦ずつ解放弦を弾く

この時に他の弦に当たって鳴らないように気を付けてしっかりと弦をはじくようにします。

ペグを回してチューナーの針が中心にくるようにする

弦を弾くとチューナーが反応するので、6弦=E2 5弦=A2 4弦=D3 3弦=G3 2弦=B3 1弦=E4となるように合わせていきます。順番は1弦から合わせるように説明しているものも多いですが僕はどちらでもいいと考えています。むしろそれよりも注意することがあるのですが長くなりそうなのでまた別記事で書かせていただきます。


   
針が左にある場合は弦を引っ張る方向にペグを巻く
 
針が右にある場合は弦を緩める方向にペグを巻く

何回も繰り返し合わせる

1弦から6弦まで順番に合わせたら終わり!…ではありません。チューニングというのはギター全体の微妙なバランスによって変わるのでペグをたくさん回すと他の弦の音程にも影響が出てきます。

簡単にいうと1弦のチューニングを合わせたら同じように2〜6弦のチューニングを合わせるためにペグを回していきますよね。ということは全部終えた頃にはペグをたくさん回しているためかなりギターにかかる力のバランスが変わっているんです。なので最初の方に合わせた1弦はかなりズレています(もちろんギターによって差はありますが一般的に音程が低くなっています)。ではどうすればいいのかというと、もう一度1弦からズレた分を合わせていきます。これを何回も繰り返して(と言っても2、3回で大体いけます)全部の弦でチューナーの針が中心に来るように合わせましょう。

普段からこまめにチューニングしよう

以上でチューニングは完了ですが、普段の練習やライブの曲間などでもチューニングをこまめに気にするようにしておくのがおすすめです。ギターはただでさえ音痴な楽器と言われていますしチューニングを適当にやっていると耳も悪くなるのでしっかりやるとクセをつけましょう!

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この記事を書いた人

大阪府東淀川区淡路で展開する「さかおギター教室」の代表であり、自身も講師として活躍している。またギタリストとしても関西を中心に活動中。今までに200人以上の生徒を指導、人当たりの良い性格とロジカルなレッスン内容で一人一人に合ったオーダーメイドなレッスンに定評がある。

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