ギターの構え方、意識したことありますか?持ち方、構え方を変えるだけで弾きやすさも変わってきますし出す音も違ってきます。人によって体型も違うので「これが正解」というものはないのですがなるべく自分に合ったフォームを身につけたいですよね。初心者の生徒さんはまず「持ち方が分からない」と仰る方も多いです。そこで今回は立って弾く場合と座って弾く場合に分けて解説していきたいと思います。
座って弾く場合
家での練習などでは座って弾く人の方が多いのではないでしょうか?座って弾く時のフォームは変な形になりやすいので注意が必要です。
はじめに、リラックスして椅子に座ってからギターを膝に置くとちょうど良い高さになりますが、ギターの構造上ヘッドの部分が下に傾いてしまうことが多いです。ヘッドが下に傾いた状態でネックを握って弦を押さえようとするとまず左手が不自然な角度になってしまいます。
皆さん一度リラックスして手をダランとしてみてください、左手の掌は体の方(内側)を向いてますよね?その状態が自然なのでヘッドを上側にして構えた方が楽にネックを握ることができるんです。逆にヘッドが下側になっていると手首を不自然な方向に回転させないといけないので、手首を痛めたりプレイアビリティ(弾きやすさ)が低下します。また、ネックや弦に力が変に入りすぎると音程が変わってしまったりするのでこうなると致命的です。
↑ヘッドが下向きになっていてあまり良くないフォーム、手首に負担がかかる
↑足を組んで、なだらかにヘッドが上方向になっている綺麗なフォーム
演奏中のアクションで一時的にそうなることはあっても普段からギターを下に向けて弾いている人は流石に見たことがないですね。ですので「ヘッドを上方向にする」というのはセオリーと思ってもらってもいいと思います。
ちなみに安定させるために足を台に乗せてギターを股に挟んだり、台がない場合でも足を組んだりすることで楽なフォームにすることが可能です。よく足を組んで弾いている人を見たことがあると思いますが、あれはただ見た目を良くさせるためだけではなく弾きやすくするという合理的な理由があるんですね。
立って弾く場合
座って弾く場合とは逆で、普通に持つとヘッドが上向きになりやすいです。先述したようにヘッドがある程度上向きに傾いている方がネックを握った時の腕が自然な状態になるので、ベストなフォームと言えるでしょう(クラシックギターなんかも座って弾きますがかなりギターを上方向に立てています)
ただ気をつけるポイントとしては立って弾く場合はストラップでギターの位置を変えられますが、あまり低くしすぎるとめちゃくちゃ弾きにくくなるので注意が必要です。昔は(今も?)低く構えた方がカッコいいというイメージがあったため、無理してでも低くしたもんですが今はやはり個人的には演奏しやすくてなんぼなので低くしすぎることはないです。
↑個人的にはこれくらいがちょうど弾きやすいと感じる高さ
↑これはちょっと低過ぎて弾きにくいかと思われます(かっこいいけど😅)
また、立って弾くとギターの荷重がほとんど首にかかるのでレスポールなどの重いギターを長時間立って弾くのはなかなかキツイものがあります。ですがステージングを派手にしたいバンドで演奏内容がそこまでテクニカルじゃないリズムギターなどであればストラップを低く調整するのはアリだと思いますよ。
ということで簡単になりましたが構え方で意識するポイントを押さえました。まだまだ深堀りできますが今回はこの辺りまでということで是非色々と自分に合う構え方を研究してみてください!
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