アコギで弾き語りアレンジをやる前に必要なマインド
なぜ弾き語りアレンジをしたいのか
弾き語りアレンジをしようとする理由は何でしょうか?「自分が単純に好きな曲を弾き語りたいから」なら良いですが、「本当はバンドでやりたいけどできないから…」という理由は実はあまりオススメしません。
その弾き語り、妥協じゃないですか?
「バンドが出来ないから弾き語りで」という理由は結局のところ妥協になってしまうんですね。妥協から生まれる音楽。そのような音楽は良いものになりにくいというのはなんとなく理解できるのではないでしょうか?なぜそうかというと、頭の中でイメージが出来ないからです。先程の例では「バンドでやりたい」というイメージがあるため頭の中で鳴っているのはバンドサウンドなのです。その状態で無理やり弾き語りアレンジしても、味気のないとってつけたようなアレンジになってしまう可能性が高いでしょう。
弾き語りが映えるアレンジを考える
とはいえ「妥協になってしまうことが絶対にダメ」ということではないし、バンドメンバーを集めることはやはりそう簡単には出来ませんよね。ただ、そういう時にも大事なのは好きな曲を弾き語りでやった時に良い感じになるイメージを明確に持つこと。そのイメージを持てた時に初めて効果的なアレンジ「ここはストロークで、ここはアルペジオで」などが浮かんできます。音楽全般に言えることですが頭で考えすぎずに、イメージを優先させることはとても重要です。
市販の譜面ではダメなのか
そもそも自力でアレンジしなくても、市販の譜面を使える場合はその方が短時間で目的を遂行できるので効率的です。人気の曲などはアコースティックアレンジの譜面も多いので是非探してみてください。 もしどうしても見つからない場合や、「市販のものでは難易度が難しくて弾けないんだよなあ…」という場合はこちらのサービスで譜面を作成してます。依頼を頂ければその方に合った難易度でアレンジして作成させてらっていますので是非ご活用ください!→弾きたい曲のオーダーメイドTAB譜を作成します
アコギでの弾き語りアレンジの具体的なやり方(ピック、指弾き共通)
音楽の3要素から見るギターの役割
音楽の3要素「メロディ、ハーモニー、リズム」というものがあるのですが、アコギの弾き語りアレンジを考える時には特にこれらを意識する必要があります。弾き語りの場合はメロディの部分は歌が担いますがハーモニーとリズムという要素をギターで表現する必要があるんですね。ここでいうハーモニーとはコードの事と思ってもらって大丈夫です。
基本はコードでのストロークorアルペジオ
3要素の内のハーモニーやリズムをつかさどるため、弾き語りの基本的な技術としてストロークやアルペジオは欠かせません。ストロークはリズムを前面に出した弾き方で、アルペジオはハーモニーに特化した弾き方と言えます。
ブリッジミュートはお手軽で効果的
ストロークなどに変化を付けたい時にお手軽で効果が絶大な方法として有名なのがブリッジミュート。これはブリッジ近くの弦に軽く触れながら弾くことで音を短く切るような効果が得られる奏法です。ただしこの奏法を使うと右手の可動域が狭まるのでブリッジミュートしながらコードを弾く時はルート(コードの最低音)を意識して弾くなどの工夫が必要です。
ブルースに学ぶ、オブリガード
ブルースギタリストなどは歌の合間に単音のフレーズなどを入れるのがとても上手いのですが、この合いの手のことを「オブリガード」と言います。このオブリガードを弾き語りで使いこなすことができればクオリティがグッと上がることでしょう。
アコギでの弾き語りアレンジの具体的なやり方(指弾き)
指弾きのメリット
指弾きでコードを弾くと全ての弦を同じタイミングで弾くことができます。「え?どういうこと?」という人に簡単に説明すると、例えばストロークはどんなに頑張っても弦を1本ずつジャラ〜ンと弾く必要がありますよね。それが指弾きだと例えば5弦=親指(p)、4弦=人差し指(i)、3弦=中指(m)、2弦=(a)などのように各弦に各指を担当させることができます。その結果、指弾きでは同じタイミングで複数の弦を弾くことができるのでとてもスッキリした音色になるんですね。
ネイルアタック
指弾きはスッキリしていてスマートな音色にはなるものの「ストロークに比べてなんかリズム感や迫力がないなぁ」と感じますよね。そういう時に打ってつけの「ネイルアタック」や「ストリングヒット」というテクニックがあります。ネイルアタックはデコピンのように指を弾いて爪を弦に当てて演奏する方法で、迫力がありリズム感を前面に押し出したサウンドにすることができます。
ストリングヒット
ストリングヒットは親指を低音弦の方に勢いよくヒットすることで、低音弦がギターの指板に当たる「チャッ」という音を出す奏法です。これをうまく使うことでかなり演奏にグルーヴ感を出すことが出来ますし見た目もかなりかっこいいです。
ゴルペ奏法
押尾コータローさんが有名ですが、ギターのボディなどを手で叩くことでパーカッションのような役割を果たします。ただしその間は基本的に弦の音が出せないので綿密に計算したアレンジが必要になります。またネイルアタックと組み合わせることで弦を弾きながら打撃音も出せますが、難易度は高め。
指弾きとピックを織り混ぜる時の持ち替え方
「Aメロでは指弾き、サビはストローク」などのように曲中に指弾きとピック弾きを両方使いたいことがあると思います。この時はどのようにして持ち替えればいいのでしょうか?
演奏者によって色々なやり方があるのですが、「人差し指と中指の間にピックを挟む」というのがオススメです。 当然指が開けないので弾きづらくはなるのですが、慣れてくるとそのまま指先を動かして指弾きをすることが出来ます。逆に言えば指の無駄な動きがない綺麗なフォームが出来ていればやりやすいとも言えるので是非試してみてください。
ルーパー
エフェクターを使うのも立派な一つの選択肢であり、アコギの弾き語りで役に立つルーパーというエフェクターがあります。これは自分が弾いた演奏を繰り返し自動で鳴らせるというもので、洋楽などによくある、ずっと同じコード進行の繰り返しの曲などでは便利です。もちろんオンオフは曲中に足元ですぐに変えられるので、コード進行が変わる場合でも使い方で対応できます。ただし、ルーパーを踏むタイミングがシビアなのでかなり練習が必要ですよ。
まとめ
色々な角度から弾き語りギターのアレンジについて説明させていただきましたが参考になったでしょうか。一番大事なのは自分であれこれと試行錯誤すること、自分の好きなアレンジのギターを真似すること(耳コピのやり方)なのでまずは悩みすぎずにやってみましょう。あまり考えすぎても頭でっかちになってしまい良いことはありませんし、まずトライしてそこから見える課題をクリアしていけば自ずと良いアレンジができるようになりますよ!
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] あとはやっぱりギター演奏!雨の中の弾き語りって…めちゃくちゃ良いですね…。なんというか、そこらへんのスイーツよりよっぽど映えますね。そしてみなさん歌が本当に上手い!!これでさらにギターが上達したら講師の僕が隅に追いやられそうですので、みなさんギター上手くならなくていいですよ(仕事放棄) […]
[…] あとはやっぱりギター演奏!雨の中の弾き語りって…めちゃくちゃ良いですね…。なんというか、そこらへんのスイーツよりよっぽど映えますわ。そしてみなさん歌が本当に上手い!!これでさらにギターが上達したら講師の僕が隅に追いやられそうですので、みなさんギター上手くならなくていいですよ(仕事放棄) […]